
ホテルエピナール那須では、「癒し」というキーワードから、那須高原の自然の中で非日常を心ゆくまで堪能していただきたく、お客様に快適なリゾートライフを提供することを考えました。
そのひとつに、館内用着衣のデザインが上げられます。
日本の観光地において、温泉大浴場を有するリゾートホテルの館内用着衣は、一般的に浴衣が主流で、一部で作務衣やアロハ調のものなどが取り入れられ、それらは室内着や寝巻としての用途のほか、温泉大浴場利用に際しての着衣という面で、館内パブリックスペースでの着衣としても用いられております。
ゲストからは、着やすさやサイズの合わせやすさの点で浴衣が支持される一方、ロビーなどにおいてはホテルのイメージとミスマッチであるとの指摘もあり、和風旅館以外のリゾートホテルでは長年の課題となっておりました。
リゾートホテルの次世代館内用着衣デザインコンペティション
そこで、文化女子大学短期大学部服装学科専攻科(文化女子大学短期大学部服装学科 主任教授 小山昭男氏)の協力により、同専攻科の学生から「リゾートホテルの次世代館内用着衣」をテーマにデザインコンペを開催致しました。

1.プロジェクトチーム結成
まずはエピナールスタッフでプロジェクトチームを結成。
皆、まったくの素人ですので生地素材等の知識に乏しく、ゼロからのスタートです。
2.デザイン
最も大切なデザインは、服飾デザインを学んでおられる学生の皆様の若い感性やアイデアで様々な角度から考えていただくことにし、文化女子大学短期大学部服装学科の学生にチャレンジの場を提供させていただきました。
1.体験宿泊
ホテルエピナール那須の特色や楽しさを体験し、「那須高原の温泉リゾートホテル」で過ごしやすい快適な館内着をイメージできるよう、コンペに参加される29名の学生さん達を体験宿泊にご招待。さらにホテル施設だけでなく那須高原の山々や森、花や高原野菜にも触れていただき、エピナール那須にお泊りのお客様が、客室内やパブリックスペースの双方で快適にお過ごしいただく為の、浴衣に代わる次世代館内着の必要性や必然性を、時間を掛けて理解していただきました。
2.選考
コンペにご参加いただいた29名の学生さんから、35着のデザイン案を出していただきました。
この中から、ホテルエピナール那須での快適な過ごし方を念頭に、どの世代のお客様にも好まれるデザインを選考。9着の候補作を選出。
さらに、試着した9作を2週間のあいだホテルに展示して、期間中お泊りのお客様にも投票していただきました。
3.最終審査
9作品すべての試作品を試着。実際に着用したうえでのデザインや着心地など、様々な視点で厳選いたしました。



お客様投票で獲得票数が多く、さらに試着チームの感想点により、最も優れたデザインを選出。
上位3名は次の方々です。
- 最優秀賞 榎本有実子さん
【家に持って帰りたいと思わせてしまう館内用着衣】
年齢関係なく多くの人達に着ていただけ、家にもあったら良いなと思っていただけるデザインを考えました。
今回このようなチャンスをいただきとても感謝しています。少しでも多くの方に「着やすいな」と思っていただけると嬉しいです。
- 優秀賞2位 齊藤なつみさん
【大人のシックなリゾートウエア】
女性はフレアーで風を感じるデザイン、男性はストレートにシックなデザインにしました。

- 優秀賞3位 豊里悠さん
エピナール周辺の恵まれた自然をイメージしてナチュラルな雰囲気を重視し、着やすさ第一に考えました
選出作品をもとに、お客様が快適にリゾートライフをお過ごしいただける館内着となるよう、試行錯誤に3ヶ月もの期間を要して、仕上げて参りました。
1.生地素材の決定
選出作品と同じ色合い、光沢感を出しながら、やわらかな肌ざわりにサラッとした風合いになるよう、素材選定と色染め、試作を繰り返して創りあげました。


2.デザインの改良
お客様に心行くまで温泉リゾートを愉しんでいただけるよう、「着やすく、脱ぎやすい」ものにデザインを改良。
・女性用は着丈が長いため前空きにして、ゆったり着られるように。
・男性用は襟となる部分を少し大きめにとり、Tシャツ感覚で脱ぎ着できるように。
・ズボンは着用されるお客様の身長や体格差によって不具合がでない、館内をスリッパで過ごされるのにちょうどよい長さに。
・脇のゆとりを、脱ぎ着しやすく開き過ぎない、ちょうど良いサイズに。
・女性用はパンツと合わせる他、ワンピースとしても着ていただける2WAYタイプに。
・さらに女性には帯をお好みで選んでいただけるように3パターンご用意



このように試作と試着、話し合いを重ねて、ようやくお客様にゆったりお過ごしいただけるエピナール那須の「次世代館内着」は完成いたしました。
- 5月1日:メインタワーへ導入開始
- 7月中旬:アネックスタワーへ導入開始
このデザインコンペティションでは、学生さんが色々な角度から物事を調べること、そして、若い感性やアイディアや自らが考える力をつけることを大切にしています。ついては、国内温泉地のリゾートホテルの館内用着衣で同様の悩みを抱える同業者のテストケースになることで、国内観光産業の発展に寄与するものと確信を致しております。
同時に、企業の社会的責任(CSR)の観点から、服飾デザインに携わる学生の方に、このようなチャレンジの場を提供することで少しでもお役に立つことができれば幸いです。
私たちホテルエピナール那須は、次世代に常に眼を向け、地域の皆様にこれからも愛され続けるホテルを目指す所存でございます。
ホテルエピナール那須が綴る「支配人室の平社員」にて経過をご案内
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